愛車4台を駐車するガレージハウス!その間取り・予算・実例を紹介
「車を4台を駐車できるガレージハウスの完成イメージが見てみたい」
「ガレージハウスをつくるには、どれくらいの予算や広さが必要なの?」
愛車を見ながら至福のひと時を過ごす週末。自慢のガレージハウスを建てるには、まず完成イメージや予算を知っておきたいところ。
この記事では、車4台を駐車できるガレージハウスをつくるために必要な予算や広さ、間取りといった基本情報をはじめ、ガレージハウスをつくるときにチェックすべき6つのポイントをご説明いたします。さらに、デザインにこだわった魅せるガレージハウスの実例3つをご紹介していきます。
目次
車4台の駐車スペースを贅沢にとったガレージハウスの広さと間取り
ゆとりの駐車スペース!車4台分のガレージハウスの広さは?
車は、通勤や買い物、子供の送り迎えなどの実用的な利用の他に、高級外車やビンテージカーなど有名デザイナーが手掛けた、まるでオブジェのような車を所有する喜びがあり、自宅でコレクションした愛車をショールームのような美しいディスプレイで楽しむことができるガレージハウスを建てたいと思うのは、車好きなら自然なことです。車を美しく見せるガレージは通常より少しゆとりが必要です。
4台分ですと、だいたい20坪以上の広さはほしいところです。なぜ「以上」なのでしょうか。それは、ガレージ内の車の停め方に大きく左右されるからです。2パターンに分けて具体的に見ていきましょう。
パターン1:敷地の間口が広く車4台が並列駐車や縦列駐車で出入りできる場合
敷地の間口が広く車4台が並列駐車や縦列駐車で出入りできる場合は、車の駐車スペースを考え、大体20坪前後あれば可能です。
パターン2:間口が狭く4台を敷地の奥や地下にレイアウトする場合
この場合には、4台分の駐車スペースの他に車のアプローチ、スロープなどの車路部分が必要です。また、車を頭から入れて頭から出す場合には車の転回スペースも必要になってきますので、実際に設計士に計画地を見てもらい要望を出してどの程度のスペースが必要かアドバイスをもらう必要があります。
また、駐車位置はあらかじめ、
- 右ハンドル、左ハンドルの違い
- 取り回しのしやすい小型の車と、回転半径の大きい大型車による違い
- 日常的に乗る車と趣味として休日に乗る車の出し入れ頻度
など、車種や乗車頻度に応じて検討しておきましょう。その他、ガレージ内にゴルフバッグや、スノーボード、サーフボード、バーベキューセットなど趣味のアイテムを収納したい方や家族の車のスペースも必要な場合。スペースはより大きくなります。
このようにガレージに求められる要素は多岐に渡っているため、4台分のガレージといっても、求められる広さも様々です。
まるでギャラリー!夢を形にするガレージハウスの間取りの考え方
車をオブジェのように見て楽しむガレージハウスの間取りにもいろいろなスタイルがあります。愛車と生活空間をリンクさせるためにどんな間取りがあるのか、その考え方のポイントを見ていきましょう。
ポイント1:車をどの方向から見たいのか考える
車をどの方向から見たいのかによって、ガレージのレイアウトは変わってきます。
車を正面から見たいのであれば、頭からガレージに入れるレイアウトになり、横から全景が見たいのであれば、車の横にガラスの間仕切りを取ることになります。また、上から見たい場合は、リビングの床をガラスの床にして、階下のガレージを見下ろすことだって可能です。もし、車を360度の方向から見られるようにしたいなら、カーディーラーのようなレイアウトになります。車好きにとってはどこから見ても愛車は美しいものです。
例えば、バーラウンジなどを設け、愛車をリフトでガラスショーケースの中に入れて、ゲストにお酒をふるまいながら愛車をオブジェのように楽しむ驚きのおもてなしは、まるで映画に出てくる邸宅のようなイメージですね。
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ポイント2:車を家のどこから見たいのか考える
車をどこから見たいのかによってもガレージハウスのスタイルは変わってきます。
エントランスホールから玄関の演出の一つとして愛車が顔をのぞかせているといのは、一番シンプルな例といえるでしょう。ミニカーや、車にまつわる書籍を楽しむホビールームや書斎とガレージを隣接させ、ガレージの車を眺められるように工夫するパターンもあります。リビングやダイニングなどから見られるようにする場合には、車好きにとっては夢のようなシチュエーションですが、家族全員が車好きとは限りません。
そんな時は、ガラスを好きな時に曇りガラスにできる瞬間調光ガラスを入れたり、カーテンやロールスクリーンで車を隠せるような仕掛けも必要になります。
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愛車4台の駐車場があるガレージハウスの予算はどれくらい?
ガレージハウスといっても、その用途は様々です。車を自分でメンテナンスすることが趣味で、おしゃれな作業場をイメージしたガレージハウスから、高価な車のコレクションをまるでショールームのようにディスプレイするガレージハウスなど、求められる仕様、機能も違います。
高級車をディスプレイして楽しみたいのであれば、室内との間仕切りもガラスにして照明で演出したり、床や壁、天井もコンクリートのままではなく、タイルや、塗装で仕上げ、シャッターもしっかり選びたいですね。ですが、こだわる条件が多くなれば坪単価(1坪あたりの建築費)も上がっていきます。坪単価は、家本体の販売価格÷延床面積(建物の各階の床面積の合計)で算定できますが、前述のような条件がある場合、素人では坪いくらという算定が難しいため、一般的には設計士などに見積り依頼をします。
愛車4台を魅せるガレージハウスの実例3パターン
ガレージハウスの中で4台分ものガレージをどのように設計プランに組み込むかは、イメージに加えて設計事務所からのアドバイスが欠かせません。設計士に相談するときの参考にどんなガレージハウスがあるのか、その例を見ていきましょう。
(1)人気のコートハウスの中に4台の車を収容したガレージハウス
中庭を家の中に持つ人気のコートハウス。
この中庭を車のアプローチと兼用し、コートハウスの一階部分に4台分のガレージをつくることでコートハウス+ガレージハウスとなります。中庭なので、外部からの視線は気になりません。珍しい愛車を大きなサッシの中に収容し、パティオを囲む色々な部屋から車を見ることができます。
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(2)寝室からお気に入りの愛車を眺めるガレージハウス
ガレージに4台を収容してもそのうち3台は普段使いの実用的な車というケースもあります。
そんな時はお気に入りの1台だけをオブジェのように飾るという方法もあります。ホームオフィス(書斎)とご主人の寝室どちらからも愛車を眺められ、天井高を高くしたガレージはスーパーカーのアイドリングも可能です。
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(3)趣を変えた地下室から愛車を愛でるガレージハウス
土地によっては接道した道路が複数ある場合もあります。この家は南北に接道していたためガレージを北側と南側に確保しました。
普段使いの車は北側のガレージに、オフジェとして眺める愛車を南側のガレージと用途によって分けることもできます。南側側のガレージを見上げる地下の多目的室は上階とは異なるインテリアとし、愛車もインテリアの一部として取り入れています。敷地の形状を活かし、並列で駐車できる最大限のスペースを確保したガレージハウスとなっています。
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4台駐車のガレージハウスをつくるときにチェックすべき6つのポイント
ガレージハウス計画時のチェックポイント
ガレージハウスのガレージは様々な機能も必要になってきます。ここではチェックすべきポイントを紹介します。
- (1)ガレージ内でエンジンを長時間かけるときには換気に注意
- 車のメンテナンスをガレージ内で行う人は、一般的なガレージより注意が必要です。排気システムをつけない場合には、窓や換気扇を設置するなどしましょう。
また、エンジン音による騒音は近隣トラブルの原因ともなるため、配慮の行き届いた設計にすることも重要です。
- (2)ガレージの床の汚れ対策
- ガレージの床はオイルや、タイヤのゴムで汚れます。また、外部から持ち込んだ雨や埃、排気ガスにもさらされます。どのような仕上げが良いのか設計士とよく相談しましょう。
- (3)洗車はどこでするの?
- ガレージ内で洗車をするという人は排水が可能か否かについても留意が必要です。
- (4)ビンテージカーなどは湿気に注意
- ガレージはシャッターで仕切られているとはいえ外部扱いです。外部の湿気や、雨に濡れた車が入ったりして湿度が高い状態になりがちです。高価な車の場合には除湿にも気を付ける必要があります。
- (5)マストアイテム!充電用コンセント
- 電気自動車がこれからの主流になりつつあります。将来に向けて充電用コンセントも用意しましょう。また、高級スポーツカーは通常停車しているだけでもバッテリーへの接続が必要です。コンセントは多めに準備しましょう。
- (6)ガレージ内に入れておきたいものは?
- ガレージは、ゴルフバッグやスノーボード、サーフボードなどの趣味の物、自転車やバイク、屋外の掃除用具や家庭ごみの一時ストックなど様々な収納機能も持ちます。場所を取ってしまうため、何が必要か家族でよく話し合った上で決めるとよいでしょう。
【まとめ】ガレージハウスは住まいのデザインとのバランスが重要
ガレージハウスと一口にいっても、そのスタイルは様々です。4台もの愛車を効率よく収容し、愛車を見る、あるいは見せる演出にはガレージの演出や住まいのデザインとのバランスが大切になってきます。
ガレージハウスの実例をたくさん見ながらアイデアをもらって自分だけの夢のオリジナルガレージハウスを叶えましょう。ガレージハウスの設計例の多い設計事務所がガレージハウスのデザイン例をサイトに紹介しています。一度訪れてみてはいかがでしょうか。
高級注文住宅を数多く手がけるアーネストアーキテクツ
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