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中庭のある家|コートハウスのデメリット5つ&建築のポイント3選

「コートハウスに興味があるけど、住むうえでのデメリットはあるのかな?」
「そもそもコートハウスって具体的にどんな家?」

太陽光の入る明るい環境や外部からの視線をカットして家族だけのプライベート空間を作り、室内外一体の空間を楽しむ住宅として人気のコートハウス。

理想の住宅にするためにはまず、コートハウスのデメリットや実際に設計を依頼する時に、どういった点に注意して依頼すべきかを知っておきたいところです。

この記事では、コートハウスのメリットとデメリットや建てるときのポイントについて解説しています。さらに、コートハウスに強い設計事務所も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

1.コートハウスとは具体的にどんな家?

コートハウスとは、建物の内部に壁や塀で囲まれた「中庭」を持つスタイルの住宅をいいます。

コートハウスの中庭部分は、必要なスペースを削ってつくるわけではありません。敷地には建蔽率(けんぺいりつ)といわれその敷地の面積に対して建築できる建物の面積が決まっています。

住宅を建築しようとする場所はよほどの商業地域でもない限り、敷地に対して50~60%程度の面積しか建築できません。つまり、敷地の50~40%は建物を建てることができないのです。

コートハウスはその建物を建てることができないスペースを建物内部に取り入れ中庭としたスタイルとなります。取り入れる場所によって、「コの字型」「ロの字型」「L型」あるいは何か所かに中庭を設ける「複合型」があります。コートハウスで何をしたいか、どこからの視線をカットしたいかという希望を設計士に伝えれば、中庭を取る位置を考えてプランニングしてくれます。

2.コートハウスの気になる5つのデメリット

人気のコートハウスですがいくつかデメリットがありますので、デメリットも踏まえて検討していきましょう。

それでは、それぞれのデメリットをご紹介します。

デメリット1:建築コストが上がる

コートハウスのデメリットではじめに挙がるのが、建築コストです。家全体を壁で囲む構造のため、その分外壁の面積が増えて建築コストが上がります。

また、中庭に面する開口部には窓ガラスを使用することになりますが、窓の面積が増えるほど強度が落ちてしまうため、強度確保のための工法にも費用がかさみます。

デメリット2:メンテナンスコストがかかる

建築コスト同様、コートハウスはメンテナンスにもお金がかかります。外部空間を室内空間に取り込んで楽しむスタイルの為、その外部空間もしっかり手入れが行き届いていないと、逆に雑多な感じになる可能性があります。経年による外壁の汚れや床の汚れが気になりがちです。

床の仕上げを汚れの目立ちにくいタイル仕上げにするとか、芝生などのグリーンを入れたいのであれば、人工芝にするなどメンテナンスを考えたつくりを検討する必要があります。

デメリット3:居住スペースが狭くなる

敷地面積に対して建築できる建物の面積は限られているため、中庭の面積を広く取れば、その分居住スペースは狭くなります。見落としがちなのが、1階に中庭を作った場合、2階の居住スペースも狭くなってしまうということです。

希望する居住スペースの面積を確保できなければ、部屋が狭くなり居心地のよさは得られません。しかし、中庭の面積もある程度なければ、採光や風通しなどコートハウスならではのメリットを享受できなくなります。

そのため、コートハウスの設計では中庭と居住スペースのバランスが大切です。

デメリット4:外気の影響を受けやすい

上述した「コの字型」「ロの字型」などコートハウスのスタイルにもよりますが、コートハウスは窓の面積が増える分、外気の影響を受けやすく、夏は暑く、冬は寒いといったこともあります。

設計する時は、断熱性などを考慮したつくりにしたいという点を設計士に伝えれば、多くの場合この問題は解決できます。

デメリット5:水はけがよくない

中庭に雨が降ったとき、水の逃げ道となる排水環境などがない場合、みるみるうちに水が溜まってしまいます。特にゲリラ豪雨などがあるとそうした状況になりやすいです。そのため、太い排水管で水はけの良い設計にするなどが必要です。

3.コートハウスのデメリットを上回る5つのメリット

コートハウスには、上で紹介したデメリットを上回るほどのメリットがあります。それぞれ見ていきましょう。

メリット1:プライバシーを確保できる

外部からの視線をカットし、自分だけの空間を内部に作ることで外部に影響を受けない自由で開放的な空間を手に入れられることができます。

特に都心では近隣との距離も近く、外部の影響を受けやすい傾向があります。その中で、自分だけの空間を持てるのは大きなメリットではないでしょうか。

くつろぎの空間としてだけでなく、ご家族や友人とバーベキューをしたり、アフタヌーンティーを楽しんだりと団らんの場にもなりますし、季節の草木花を植えて四季の移ろいを楽しむなど、プライベートの時間を過ごすには最適な住宅設計です。

また、周囲を囲む外壁は防音対策にも効果を発揮しますので、外部の音が届きにくく、内部の音が漏れにくい住宅と言えます。

メリット2:太陽光が入ることで部屋が明るくなる

一般的な住宅は、周辺環境や構造上の条件に左右されて、採光が取りにくいという問題があります。

ですがコートハウスの場合、中庭から部屋に向かって太陽光がたっぷり入るため、明るい部屋を作ることができます。また、間取りによっては方位が北側など、太陽光が入りづらい部屋にも光を取り込むことができるのも魅力です。

メリット3:部屋の風通しがよい

外部に面した窓を開け放つことは、周囲の視線や防犯上躊躇してしまう方も多いと思いますが、中庭の窓であればそんな心配は不要です。

また、中庭が風の通り道となるため風通しの良い空間になります。特に家の中心に中庭を作る設計なら、部屋の隅々まで風が通り抜けるため、どこにいても心地よい空気を味わえます。

メリット4:防犯面に優れている

壁や塀で囲まれた空間とすることで、外部からの侵入を物理的に防ぐことができます。その為、通常では躊躇してしまう窓を開け放ちにしたまま風を感じて日常を過ごすことや、寝苦しい夜に窓を開けて過ごすこともできてしまうのです。

一般的な庭を持ち外部に面した窓を持った住宅ではこうはいきません。通常は、防犯を気にして窓やカーテン、場合によってはシャッターを閉めて過ごさなければならず、せっかくの窓もその効果を発揮できません。

また、夜の灯りによって帰宅時間や就寝時間が分かることがありますが、コートハウスは周囲に灯りが漏れることも少ないため、ライフスタイルが分かり難いというメリットもあります。

メリット5:周りの環境に左右されにくい

土地が狭いうえに住宅が密集している都市部では、家を建てたときは日当たりがよく快適だったが、お隣の家の建て替えによって居心地が悪くなってしまうなど、住まい周辺の環境変化がしばしばあります。

その点、コートハウスはお隣りが家を建替えたり、空地だった場所に新しい家が建築されるなど、隣地の環境の変化にも左右されにくいという特徴があります。

5.コートハウスの楽しみ方スタイル3つ

ここでは、実際にコートハウスを採用したプランで皆さんはどのように楽しんでいるのかを紹介します。

ケース1:アウトドアリビングとして楽しむ

近年急速に人気のアウトドア家具。屋外でも室内と同様の座り心地や快適性を持ったソファーやダイニングセットが各メーカーから出ています。

これらの家具をコート(中庭)に配置し、アウトドアリビングや、アウトドアダイニングとして楽しむ方が増えています。外部の視線を意識しないコートハウスならではのメリットを生かして、自分だけのリゾート空間で午後のひと時にお茶を飲んだり、夕暮れ時にワインを飲みながら夫婦で語り合う贅沢な時間を、誰の目を気にすることなく楽しむことができます。もちろん友人らを招いたバーベキューパーティーもプライバシーが守られた空間なら、ワンランク上のおもてなしができますね。

ケース2:癒しの空間として楽しむ

コートがあるだけで空間の広がりを感じることができるのですが、さらにシンボルツリーを植えることで、樹木の影が塀や室内に写り、時の移ろいを感じたり、夜間にライトアップをすることで夜の癒しの空間を提供します。これもカーテンを閉める必要のないコートハウスだからこそできる演出です。

また、水盤を設置して水の揺らぎやせせらぎを楽しんだり、屋外エタノール暖炉を設置して火の揺らぎを楽しんだりと、緑、水、火などの自然を楽しむスペースともなります。

ケース3:子供の遊び場として楽しむ

セキュリティー性の高いコートハウス。特に塀で囲われた庭は安心して子供たちを遊ばせる場所になります。

バスケットリングを設置して子供たちがバスケットを楽しんだり、人工芝の上でペットと遊んだり、夏場の暑い時期は先ほどの水盤があっという間に子供たちの水遊び場に早変わりします。家族で安心して楽しめるプレイヤードがコートなのです。

ご紹介した3つのスタイル以外にも、さまざまな楽しみ方ができるのがコートハウスの魅力です!でも、コートハウスの実例ってあまり見かけないと思いませんか?近年人気のスタイルということもありますが、設計や施工が難しく、提案できる設計事務所が少ないのも理由の一つです。

それでも、コートハウスの実例が見たい!という方は下記のサイトがおすすめです。コートハウスの実例だけ一覧で掲載され、さまざまなタイプのコートハウスが紹介されています。
コートハウスの事例を見る
庭のプールで遊ぶ子ども

4.コートハウスを設計するときのポイント3つ

ポイント1:水はけや湿気だまりに注意

コートハウスは壁に囲まれた空間の為、ゲリラ豪雨などの場合には水はけが追い付かず冠水してしまった!ということもあり得ます。排水口の掃除に気を配ることはもちろん、被害を食い止める工夫が必要です。

また、通気性が悪い狭い坪庭は湿気だまりになる事もありますので、排水や通気には気をつけた設計が求められます。

ポイント2:無理な位置に中庭を設けない

コートハウスの位置は室内の間取りと密接にリンクしています。室内の間取りは動線とリンクしていますので「コの字型」や「ロの字型」のコートハウスの場合、特に室内動線をしっかり考えないと反対の部屋に行くときに遠回りになり動線が悪くなります。

逆にコートの位置は室内の間取りから必然的に生まれてくる場所に、そこにあることの意味を考えたプランが必要になってきます。

ポイント3:コートハウス設計に強い業者を選ぶ

コートハウスを設計するにあたっては、構造の知識と実績豊富な設計業者に依頼することが大切です。

構造が複雑なうえに、設計業者によっては上述したコートハウスのメリットを享受できない住宅に仕上がってしまうだけでなく、居住スペースが狭くなりすぎたり、強度が落ちて自然災害に弱い家になってしまう可能性があるからです。

また設計業者を選ぶ際は、設計士だけでなく実際に施工する工務店などの見極めも大切です。

まとめ

コートハウスにはデメリットを上回る魅力があり、それが人気の秘密です。

コートハウスの楽しみ方を色々ご紹介いしてきましたが、たくさんのコートハウス事例のある設計事務所がコートハウスの事例をサイトにまとめています。自分だけの快適空間を見つけ出すための参考にぜひのぞいてみてください。

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